携帯電話事情コラム

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アメリカの携帯事情

アメリカの通信会社は、大手にはCingular、Verizon、T-mobile、Sprintの4社があります。通信方式には、GSM、CDMA、TDMAを利用しています。

アメリカ国内の携帯の使い方は日本とかなり異なっています。日本においては、定額制の影響でインターネットの利用が比較的普及してきました。また、写メールなど比較的重いものを通信に乗せることも普通に行われています。これは、通信に定額制を持つ日本ならではの状況といえます。これに対して、アメリカでは、通信料が高額なため、インターネットの利用は普及していません。写メールどころか、メール自体も日本ほど利用されていません。加えて、多機能が売りの高額な携帯もそれほど売れていません。高額な通信料金と魅力的な多機能携帯がない点が足かせとなって、これまでアメリカの携帯市場は比較的廉価な機種が中心に売れてきたようです。ところが、2007年アップル社がiPhoneを市場投入するや、この携帯は高額であるにもかかわらず爆発的人気を博することになります。多機能で高額なこの携帯が爆発的に売れた原因は、斬新なデザインや機能、これまでの携帯の常識を覆す操作方法もさることながら、殿様商売な通信会社の方法を、定額制を導入させることで料金体系を変えた点が大きいようです。アメリカの携帯市場の動向を占う上で、携帯電話会社でない新参者アップル社の動きは眼が離せないところです。