携帯電話事情コラム

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8ヵ月間連続純増数第1位はソフトバンク

電気通信事業者協会(TCA)の2008年1月10日の発表によると、携帯電話及びPHSの累計契約数が1億台を超えたもようです。また、携帯電話単独の契約数でも1億台を超えました。人口普及率も80%を超え、いよいよ国民皆携帯時代に突入です。

各キャリアの純増数を見ると、昨年から不振続きのドコモが、昨年3月以来の10万超の純増を取り戻したことは特筆すべき点でしょう。昨年11月下旬に発表した905iシリーズが年末商戦の追い風もあって純増数の挽回に拍車をかけた形となりました。一方で、ここのところ勢いに陰りが見えるauは、やはり年末商戦の追い風に乗って18万弱の純増数となりました。そして、注目のソフトバンクです。昨年5月以来純増数でトップの座を獲得し続けてきた同社が、年末商戦でどれだけ純増数を増やし、契約台数1位、2位の、それぞれドコモとauに肉薄できるかが注目されるところでした。蓋をあけてみると、12月末純増数は21万を超え、純増数トップの座を押さえて年を越える結果となりました。

ただし、普及率がそろそろ飽和状態になりつつある携帯市場では、あらたな展望を模索すべき時期が到来した2008年の幕開けとなりました。今後の携帯市場は、主として機種変更が契約の主流となっていくため、各メーカー側がデザインや付加価値に加えて、キャリアとより密に協調した斬新なインターネット・サービスへの提供にしのぎを削ることになるでしょう。今年の純増数に直接影響を与えると見られる米アップル社のiPhone上陸を前に、各社の純増数に向けての新たな取り組みは始まったばかりである。